胃や十二指腸の粘膜がえぐれてしまうことで痛みや、場合によっては出血を起こします。
ほとんどの場合薬で治ります。 しかし、再発を繰り返す場合があります。
この場合は胃の中にピロリ菌がいることが多いです。
ピロリ菌は5歳までに感染が成立していて、現在50歳以上の方の40%程度の方が保有しています。
逆に若年者には少ないのです。
また、今胃の中にピロリ菌がいない若年者が年齢を重ねてもピロリ菌保有者にはなりません。
言い換えれば、ピロリ菌のいる方が除菌に成功すれば、再感染はほぼないと考えられています。
ピロリ菌は、潰瘍以外にも胃癌・特発性血小板減少症・ある種のリンパ腫に関与しています。
ぜひ一度検査をして(内視鏡検査を原則としていますが、ピロリ菌の有無だけをみるのであれば息を集める検査でも判定できます)ピロリ菌がいるようであれば薬による除菌を行うことをお勧めします。