胃で産生される胃液が食道に逆流することで胸焼けや胸痛といった様々な症状を引き起こす病態です。
胃液は酸性の度合いが非常に強い消化液ですが、基本的には(例外はあるのですが)胃の中にある内は悪さをしません。
それは胃の粘膜が粘液で護られているからです。
「粘液が減ってきたのかな・・」「胃にベール~・・・」といったCMをご覧になったことがないでしょうか。
ところが食道にはそうした防御システムがありません。 ですから胃液が食道に逆流すると食道の粘膜が傷ついてしまうのです。
こうした症状を改善するのにとても有効な薬があります。 ですが、日常生活のちょっとした注意で改善することもあるのです。
① 食べてすぐ横にならない。 ② 甘い物や炭酸飲料を控える。 ③ 血圧の治療をしている方は、主治医と相談して降圧剤の種類を見直してもらう。
これはある種の降圧剤が胃の入り口の圧を弱めて胃液の逆流を起こしやすくするからです。